伊勢のお魚、侮りがたし。『ふうせんかずら』さん お造り定食。

阪急西向日駅から徒歩7分ほど。
業務スーパーの近くに『気ままにダイニング ふうせんかずら』さんがある。
向日市で行われるイベント『辛(KARA)ー1 GP』で第2回、第3回と連覇を成し遂げた「毛沢東チキン」が人気メニューのお店だ。

チキン南蛮も人気メニューなのだが、このお店のチキン南蛮は少し変わっていて、揚げた鶏肉を黒酢のたれにくぐらせるところまではよく見かけるものと一緒なのだが、その上にかかるソースがひと工夫されている。
マヨネーズをさらっとした感じのソースが一番上にかかる。
タルタルソースのようなこってりした感じではなく、あっさりしたソースなので、二本、三本と食べられてしまうのだ。
先に述べた毛沢東チキン、中国の思想家・毛沢東が好んだ旨辛スパイスがかけられている。
見事に旨辛のスパイスで、ふうせんかずらさんでは「アカボシスパイス」という名前で販売もされているので、一度お試しいただき、その旨辛にはまったら、ぜひお買い上げいただくといい。

さて、この日は、月に一度の伊勢からのお魚が届いた次の日。
ラッキーでしかない。
『お造り定食』と『アジフライ定食』があります、と言われ、悩む。
ランチタイム終了も近かったので、軽めのランチにしよう、と思っていたのだが、
お造りが呼んでいる気がしたので、『お造り定食』をチョイス。

待つことしばし。
白ご飯、お味噌汁。
お造り三種盛り、小鉢。漬物。
いつもながら見事だ。
この日のお造りは、本カツオ、キントキダイ、ウスバハギ、だった。
小鉢は、アラメの炊いたの、大根と人参の煮物、モロッコいんげんの煮物。
どれもこれも、店主が丁寧にとった出汁を使った煮物だ。
それと、長岡京市にあるあらいぶキッチンさんというお店のおからを使ったサラダ。
どれもこれも見るからに丁寧な仕事がされているのがわかる。

ワクワクしながら箸を手に取り、戴きます。
お味噌汁を一口。
優しい味だ。飲んでほっとするお味噌汁。なじみがある味、というのか、なんといえばいいのか……。
日本人でよかった、と思える味だ。
おからサラダ。
絶妙な加減で味付けがされているのと、しっとり感があり、そしてしゃきしゃき野菜とのコンビネーションで、食べると口が喜びそう。
もっと食べたい、と思わせるくらいの分量で皿に盛ってあるのが憎いくらいだ。
アラメ、野菜の煮物はやはり出汁がうまい。
モロッコいんげんも、出汁の味をやさしく含んでおり、柔らかくなったさやの部分も美味しく食べられる。こういう食べ方もあるのだな、と思いながら食べ進めていた。

さぁ、メインのお造りだ。

ウスバハギ。
白くてきれいな薄造り。見事なものだ。
ワサビを少し載せ、しょうゆにつけて一口。
ちょっとつけすぎたくらいのわさびがよく効いて美味い。
薄造りなのに歯ごたえがしっかりしている。

キントキダイ。
見た目は赤いのに身は綺麗に白い。
ウスバハギほどこりこりではないが、しっかりした歯ごたえだ。
こちらも美味い。

カツオ(本カツオ)。
大きく分厚く切られた刺身。
たっぷりのわさびと、ミョウガを載せて。
これだけ大きな刺身だと、少々のわさびではたいしたことがない。
ミョウガもアクセントにはなっているものの、カツオの力強さに勝てるわけがない。

どのお造りも美味しかったのだが、一番驚いたのはお造りの横のスプーンに入っていた「山椒の焼酎漬け」。
実山椒を焼酎につけたものだ、ということだったのだが……。
さすがに全部をいきなり口に入れるのは、山椒相手に無謀だろうとおもう。
何粒かを口に入れて……。
漬けてあるから噛み応えがそうあるわけではないが、やはり後からピリピリっと、口の中に広がる。
おほぉ……。さすが山椒。
見事な味のアクセントだ。

あっという間にどれもこれも、腹ペコ虫に負けてしまい、一気に完食。

やっちのことで一息ついてから、
「アカボシコーラ」を食後に。

半分はそのままいただき、後半はベリーの実をつぶして、味変して飲んでみてくださいとのお言葉だったので、その通りにいただく。
何しろコーラと言えば、あの有名メーカーの黒いコーラしか知らないものとしては、
最近出回っているクラフトコーラなるものは衝撃だった。
自分が知っているあのコーラよりも、スパイシーな飲み物じゃないか、と。
ベリーの実をつぶしての味変。これをするとさっぱりさわやかさが増すわけか。
これも、一息に飲み干す。

あぁ、今日もごちそうさまでした。
美味しかった……。ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました